受講生
キャプランワインアカデミーのWSET Diploma説明会に参加しました。
Diploma試験に挑戦するか迷っている方のために試験の概要をまとめました。
前回の説明会は2023年 11月 29日(水) 19:00~21:00。
次回開催が決まりましたら下記URLに掲載されます。
【無料】WSET Diploma 説明会(オンライン開催) | ワイン | キャプラン株式会社 (caplan.jp)
次回、2024年 6月 スタートのWSET Level 4 Diploma in Wines Online Courseのお申し込みがまもなくスタートするようです。
詳細は下記でご覧ください。
WSET Level 4 Diploma in Wines Online Course | ワイン | キャプラン株式会社 (caplan.jp)
WSETとは?
Wine& Split Education Trust(WSET)は、ロンドンに本部がある世界最大のワイン教育機関。
40年以上の歴史を持ち、現在では世界70か国以上に認定校があり、年間110,000人がWSETを学んでいます。
日本ソムリエ協会のソムリエやワインエキスパート試験は暗記の勉強が中心なのに対して、WSETはロジックで学ぶことができます。
例えば、「このワインはなぜ黒い果実の香りがするのか?」の問いに対し、産地の気候・土壌、形状、醸造、熟成方法を知ることで、理論的な裏付けをもとに説明することができるようになります。
キャプラン公式HPより
ワインの認定資格は4段階(Level1・Level2・Level3・Level4)あり、最上位資格のLevel4は「Diploma」と呼ばれています。
WSET Level4 Diplomaを受験するにはWSET Level3 in Wine または WSET Level3 in Wines and Spirits の認定資格保有が必須条件です。
また、「Level4(Diploma)」試験受験生のことを「Diploma Candidate」と言います。
Diplomaに挑戦!まずすること
2023年現在、Diploma(Level4)に挑戦するには、キャプラン ワインアカデミー | キャプラン株式会社 (caplan.jp)のDiplomaのコースにお申込みしなければなりません。
日本で受講・受験できるのはキャプラン ワインアカデミー | キャプラン株式会社 (caplan.jp)のみです。
Diplomaの概要をざっくり知ろう
テキスト・受験言語は英語のみ
D1~D6、6つの試験があり、各試験で正答率55%以上で合格しなければならない
世界での資格保有者数は13,000名以上、日本では2022年現在108名
日本では毎年100名弱が新たにDiploma Candidateになる
ActiveなDiploma Candidateは300~400人程度
Diploma Candidate登録が済むと、WSETからIDとPasswardが発行され、オンライン上でデジタルテキストが閲覧できるようになります。
多くの受験生は印刷して勉強しているようです。
6つのユニットとは?
6つの試験全てに合格してDiploma取得になります。
D1 | Wine Production | 90分間 筆記試験 | 必ず最初に受験しなければならず、Diplomaコース申込時の金額に受験料が入っている 受験日はずらせない D1受験後は、D1の結果が合格・不合格に係わらず他のUNITを受験することができるようになる | 年に2回(3月・9月/10月) |
D2 | Wine Business | 60分間 筆記試験 | できればD1の次に受験推奨 | 年に4回(6月・10月・1月・3月) |
D3 | Wines of the World | 1日目:3時間20分 筆記試験 2日目:3時間 ブラインドテイスティング | D3~D6は好きな順番に受験して良い | 年に2回(10月・5月) |
D4 | Sparkling wines | 90分間 各3種類のブラインドテイスティング 記述試験 | D3~D6は好きな順番に受験して良い | 年に3回(6月・10月・1月) |
D5 | Fortified wines | 90分間 各3種類のブラインドテイスティング 記述試験 | D3~D6は好きな順番に受験して良い | 年に3回(6月・10月・1月) |
D6 | Research Assignment | 3,000wordレポート提出(2,700~3,300word) 試験は毎年1月31日(お題1) と7月31日(お題2)の2回 お題は8月1日にまとめて発表 書きやすいほうを選んでOK | D3~D6は好きな順番に受験して良い レポートなので、早い段階で取り組む人が多いようです | 年に2回(1月・7月) |
最短で1年半弱で全Unitに合格し、Diplomaを取得することができるが、そのような人は少数派。
4~5年かけて合格する人も多い。
諦めないだけですごい!
D2以降は受験のたびに受験料がかかる。
D1の初受験は、オンラインコース受講料に入っているため、お申込みと受験料は不要。
ただ、D1不合格の場合は再受験する際には受験料を支払わなければなりません。
Diplomaコースの価格や受験料
最新の情報はキャプラン公式HPでご確認ください
Diploma認定試験について | ワイン | キャプラン株式会社 (caplan.jp)
Diplomaコースに申し込む際に必要になるのは2023年現在、合計金額:411,500円(税込:452,650円)です。
内訳は下記の通り。
Diploma Candidate 登録料 | 60,000円(税込:66,000円)※テキスト代含む 3年間有効(3年ごとに再登録料25,000円[税別]が必要) ※登録料にはDiploma Study Materials(テキスト代)も含まれる |
D1(Wine Production)受験料 | 22,500円(税込 24,750円) |
オンラインコース受講料(約1年半) | 265,000円(税込:291,500円) |
Tutorial Programme受講料 | 64,000円(税込:70,400円) |
はじめてキャプランで学ぶ方はキャプランワインアカデミーへの入会(入会金5,500円・税込)が別途必要になります。
その後は各試験を受けるたびに下記の受験料が必要となります。
D1 | 22,500円(税込 24,750円) |
D2 | 22,500円(税込 24,750円) |
D3 | はじめて:84,000円(税込 92,400円) 再受験(Tasting) : 52,000円(税込 57,200円) 再受験(Theory) : 33,000円(税込 36,300円) |
D4 | 各29,000円(税込 31,900円) |
D5 | 各29,000円(税込 31,900円) |
D6 | 25,000円(税込 27,500円) |
Diploma Candidateは3年間有効なので、3年以内に合格できなければ、3年ごとに再登録料25,000円(税別)が必要になります。
オンラインコースについていけるか心配
現在のところ、Diplomaには通学コースはなくオンラインで学ぶしかありません。
オンラインコースと聞いてイメージする、zoomのようなオンラインまたは収録の授業を受けるというものではありません。
全て文字ベースで学ぶことになります。
毎週課題が出て、提出するというものです。
先生から添削してもらえることもあるようです。
また、優秀な他生徒の提出物も見ることもでき、参考にすることができます。
一方的に見ることはできず、自分も提出すれば見れるというルールになっているようです。
毎回の課題をこなしていった方がいいですが、仕事やプライベートの事情でどうしても課題を提出できないこともありました。
その場合は独学で勉強するしかありません。
SNS等で、Diploma受験生とつながって情報交換をするのもおすすめです。
必要な英語力
キャプランワインアカデミーの公式HPには「必要な英語レベルは IELTS 6.5以上(TOEICだと820点以上)を推奨」とあります。
英語力はもちろんあったほうがいいでしょう。
でも英語力がないからと諦めるのはもったいないと多くのDiploma資格保有者がおっしゃっています。
Diplomaコースに入ったときは、TOEIC300点台、400点台だったけど合格した!という方を何人も見つけることができました。
英語力をつけてから、Diplomaに挑戦するという人がいるけれど、Diplomaに挑戦しながら必要な英語力を身に付けていくのがおすすめ
栽培や醸造に関する単語のスペルは間違えてはいけないけれど、中学英語レベルの文章が作れればOK!
役に立ったのが「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」
英語力に自信がない方、1冊おすすめするならこの本です。
英語のライティングは慣れます。
自分にとって書きやすいテンプレートを決めて書く練習をするといいですよ。
Diplomaお申し込み方法
直近の締め切り日は2023年 12月17日(日)
現在は2024年1月コース(1月8日スタート)のお申し込みがスタートしています。
お申し込みの流れをご紹介します。
キャプランの受講生ではない方は、キャプランワインアカデミーへの入会(入会金5,500円・税込)が別途必要となります。
また、新規「マイページ(アカウント)」の作成も必要です。
Diploma受験に関する、キャプラン公式HPはこちら
WSET Level 4 Diploma in Wines Online Course | ワイン | キャプラン株式会社 (caplan.jp)
①上記の公式HPをクリックすると、下の方にお申込みボタンがあります。
そこをクリックすると、「グーグルドキュメント」のお申込みフォームが出てきます。
必要事項を印刷して書き込むか、コピーして入力します。
②お申し込みフォームの下の方に、振込金額と振込先が書いてありますので、振り込みます。
③記入済みのお申し込み用紙と銀行振り込みの支払明細書をFAXまたはメールで送付して申し込み完了になります。
WSET LEVEL3合格時に受け取った用紙に書いてある「Candidate No.」が必要になります。
Tutorial Programmeとは?
Diplomaオンラインコースを始めた方が参加する必要がある2日間のプログラムです。
スケジュールは1日目の午前中にD1の試験、午後はテイスティング、2日は終日テイスティングというプログラムです。
Diplomaの受講料に含まれていますので追加料金は不要です。
授業は全て英語で行われますが、発言は基本的には求められませんのでヒアリングができれば乗り切れます。
だいたい50名くらいの方が参加するようです。
Diplomaの認知度が上がるにつれて受講生は増えていくでしょう。
2日間とも10時から16時くらいまであります。
Diplomaの勉強で役に立つもの
DeepL翻訳:高精度な翻訳ツール
D6の論文を書く際にとても役に立ちました。
※D6はDiplamaの勉強が始まってすぐに取り掛かった。
論文を作成する期間を1ヵ月として、その間だけ使えればいいという方は無料期間内で使えます。
私もまずは無料で1か月使い、その後「個人向け Starter ¥1,000(月額換算料金)年払い」の契約をしました。
このプランですと、「文書ファイルの丸ごと翻訳」が月5つ(最大ファイルサイズは10MB)までと制限はあるものの何とか間に合っています。
この「文書ファイルの丸ごと翻訳」がとても使えます。
英語を読んでそのまま理解できない場合、まずは日本語で理解し、日本語でアウトプットできるようになり、そのアウトプットを英語でできるように準備していく必要があります。
まず、Diplomaのテキストe-book(電子書籍)を「日本語で理解」しなければなりません。
テキストはもちろん英語です。
この英語のテキストを丸ごと日本語にできるのがDeepLの「文書ファイルの丸ごと翻訳」です。
翻訳すると、やや表現や行のずれ、ページの表示などおかしなところは多少ありますが、とても役立っています。
Smallpdf:PDFを分割できる
DeepLの「文書ファイルの丸ごと翻訳」に関わってくるのですが、無料で使えるPDF分割サービスも役立ちました。
DeepLの最安値の会員の場合は、「文書ファイルの丸ごと翻訳」をする際、最大ファイルサイズは10MBという制限があります。
テキストによっては10MBを超えることがあるので、その時に無料のPDF分割サービスを使えば、DeepLをアップグレードすることなく丸ごと翻訳ができます。
Wine with Jimmy:補助教材として
絶対に落としたくない最初の試験が「D1: Wine Production」
£70でWine With Jimmy の「Diploma: Wine Production (D1)」を購入して勉強に役立てました。
動画、フラッシュカード(一問一答のような感じ)、模擬試験などが含まれています。
動画はながら勉強としても使えますし、特にフラッシュカードは自分で造る手間が省けてとてもよかったです。
模擬試験はもちろん模範解答もありますので、質問に対してどの程度の答えをかけがいいのかが分かります。
D1はExaminer’s Report(試験の総評のようなもの)がないので、とても参考になりました。
Diploma対策講座:CAPLAN開催
講座のご案内 | ワイン | キャプラン ワインアカデミー (caplan.jp)
CAPLANの公式HPで一日開催の「Diploma対策講座」はたまにチェックすることをおすすめします。
D1~D6までそれぞれの対策講座が教室開催やZoom開催で行われています。
特に楠 敏弘 DipWSETの講座は早めに一度受けると、セオリーに合格するために必要なことが分かるので、合格がぐっと近づきます。
Wine Business解説講座[全2回]など、楠 敏弘 DipWSETの専門分野なのでとてもおすすめです。
CAPLANの講座検索はちょっと難しいので補足。
講座のご案内 | ワイン | キャプラン ワインアカデミー (caplan.jp)
上記のページで「特別講座」を選択、「Diploma対策講座」が出てきます。
コメント