【日本ワイン検定2級】過去問、テイスティング試験、勉強法

ワインコラム
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日本ワイン検定とは

日本ワイン検定 日本ワインマスター・日本ワインアドバイザー呼称資格認定試験│日本ワイン検定 (nihonwine.jp)

日本ワインの正しい知識の普及・啓蒙

「日本ワイン検定 日本ワインマスター・日本ワインアドバイザー呼称資格認定試験」は、日本ワインについての正しい知識の普及、啓蒙を図るために2011年4月から始まった日本ワイン関連唯一の検定試験です。2019年12月以降は、中断していましたが、新たに一般社団法人日本ワイナリーアワード協議会が主催団体(日本ワイン検定委員会)となり、従来の「日本ワイン検定」から、「日本ワイン検定 日本ワインマスター・日本ワインアドバイザー呼称資格認定試験」と名称を新たにして、2022年4月から再開しました。

日本ワイン検定試験の種類

日本ワイン検定 日本ワインマスター・日本ワインアドバイザー呼称資格認定試験は、筆記試験(3級〜1級)をCBT方式、テイスティング試験(2級・1級)がマークシート方式で実施されます。

3級は筆記試験、2級・1級は、筆記試験とテイスティング試験の2つの試験に合格すると、各級の合格者になれます。合格者は、認定手続きを完了することで、3級合格者は3級合格の認定を、2級合格者は「J.W.E.C.日本ワインアドバイザー」呼称の使用許可を、1級合格者は「J.W.E.C.日本ワインマスター」呼称の使用許可を得ることができます。

筆記試験とテイスティング試験はどちらを先に受験してもOKです。

1級筆記試験
テイスティング試験
①出題内容
 筆記試験 日本ワインについての高度な専門知識を含む問題
 テイスティング試験 課題ワイン 4種類、「外観」「香り」「味わい」「品種」に関する設問
②受験資格 日本ワイン検定2級合格者で、検定日において満20歳以上の者。
但し、WSET Level 4 Diploma有資格者は、2級合格の条件を免除されます。
③検定時期
 筆記試験 通年(申込時に選択) 
 テイスティング試験 年2回以上開催予定(決定次第、公式ホームページにて告知)
④検定会場
 筆記試験 全国のテストセンター(申込時に選択)
 テイスティング試験 東京都内にて開催予定(決定次第、公式ホームページにて告知)
⑤検定方式
 筆記試験 コンピューターでの出題(CBT方式)、50問、選択式、試験時間 60分
 テイスティング試験 課題ワインのテイスティング、マークシート方式、試験時間 40分
⑥合格基準
 筆記試験 正答率70%以上、テイスティング試験 正答率70%以上
⑦受験料
 筆記試験 10,000円(税込)、テイスティング試験 8,000円(税込)
⑧認定料 9,350円(税込)
⑨認定を受けられる期限
 合格者は、合格から1年以内に認定手続きを完了した場合に限り、
認定者となることができます。
⑩合格者・認定者に付与される権利等
 認定者は、「J.W.E.C.日本ワインマスター」の認定証・認定カード・認定バッジを
発行するとともに、「J.W.E.C.日本ワインマスター」呼称の使用を許可します。 
2級筆記試験
テイスティング試験
①出題内容
 筆記試験 日本ワインのブドウ栽培、醸造、産地、歴史などについての基本的知識、
一部やや専門的な問題
 テイスティング試験 課題ワイン 2種類、「品種」に関する設問
②受験資格 日本ワイン検定3級合格者で、検定日において満20歳以上の者。
但し、ワイナリー・日本ワイン用ブドウの生産者での勤務経験1年以上の者、
ワイン販売業者(酒類の卸売・小売)または飲食店等日本ワインの販売に従事する
業種への勤務経験2年以上の者、J.S.A.有資格者(ソムリエ・ワインエキスパート)、
WSET有資格者(Level3以上)は、3級合格の条件を免除されます。
③検定時期
 筆記試験 通年(申込時に選択) 
 テイスティング試験 年2回以上開催予定(決定次第、公式ホームページにて告知)
④検定会場
 筆記試験 全国のテストセンター(申込時に選択)
 テイスティング試験 東京都内にて開催予定(決定次第、公式ホームページにて告知)
⑤検定方式
 筆記試験 コンピューターでの出題(CBT方式)、50問、選択式、試験時間 60分
 テイスティング試験 課題ワインのテイスティング、マークシート方式、試験時間 25分
※2級のテイスティング試験は、課題ワインが2種類、その「品種」に関する設問
⑥合格基準
 筆記試験 正答率70%以上、テイスティング試験 正答率50%以上
⑦受験料
 筆記試験 8,000円(税込)、テイスティング試験 6,000円(税込)
⑧認定料 7,150円(税込)
⑨認定を受けられる期限
 合格者は、合格から1年以内に認定手続きを完了した場合に限り、認定者となることができます。
⑩合格者・認定者に付与される権利等
 合格者は、日本ワイン検定1級 日本ワインマスター呼称資格認定試験の受験資格を得られます。
また、認定者には、「J.W.E.C.日本ワインアドバイザー」の認定証・認定カード・認定バッジを発行するとともに、
「J.W.E.C.日本ワインアドバイザー」呼称の使用を許可します。
3級筆記試験のみ①出題内容
 日本ワインのブドウ栽培、醸造、産地、歴史などについての基本的知識
②受験資格 検定日において満20歳以上の者。
③検定時期 通年(申込時に選択) 
④検定会場 全国のテストセンター(申込時に選択)
⑤検定方式
 筆記試験
 コンピューターでの出題(CBT方式)、50問、選択式、試験時間 60分
⑥合格基準 正答率70%以上
⑦受験料 8,000円(税込)
⑧認定料 2,200円(税込)
⑨認定を受けられる期限
 合格者は、合格から1年以内に認定手続きを完了した場合に限り、認定者となることができます。
⑩合格者・認定者に付与される権利等
 合格者は、日本ワイン検定2級 日本ワインアドバイザー呼称資格認定試験の受験資格を得られます。
また、認定者には、日本ワイン検定3級合格の認定証を発行いたします。

日本ワイン検定2級勉強方法

筆記試験対策

日本ワイン検定公式テキスト「日本ワインの教科書」(柴田書店)を中心に学習します。
3級・2級は全問、1級も大半の問題が、本テキストから出題されます。

出版社から正誤表が開示されているので、下記リンクも併せてご確認ください。

「日本ワインの教科書」正誤表
https://www.shibatashoten.co.jp/seigohyou/seigo_nihonwine.pdf

テイスティング対策

日本ワイン検定2級のテイスティングは「甲州・シャルドネ・マスカット・ベーリーA・メルロ」の中から2種類(白ワイン1、赤ワイン1)のワインが供出され、品種を当てるという試験です。
合格ラインは50%なので、1つ当たれば合格ということになります。
ソムリエ・ワインエキスパート試験のように外観・香り・味わい・評価などのコメントは問われません。

その為、試験時間は2種類のワインで25分間という短さです。
シンプルに白ワインはシャルドネか甲州か、赤ワインはメルロかマスカット・ベーリーAか品種を当てるだけです。

なーんだそんな簡単なことかと、なめてはいけません。意外と難しいとの声もあります。
そこで、ワインスクールの先生にテイスティングの練習におすすめのワインをピックアップしてもらいました。
※出題を保証するものではございません!!

購入した日本ワイン
ピノコ
ピノコ

ワインスクールの先生に教えていただいた銘柄を参考に、上記を購入しました。

日本ワイン専門の通販サイトもあります。

日本ワイン通販のwa-syu

日本ワイン検定2級の過去問(想定問題あり)

残念ながら日本ワイン検定の公式に発表された過去問はありません。
ただ、2級の問題は全て下記のテキストから出題されますので独学で対策が可能です。

ピノコ
ピノコ

難易度は難しいものから、簡単なものまでさまざま、テキスト全体からまんべんなく出題されます。
ソムリエ・ワインエキスパート試験の一次試験(CBT)と重なる部分も多いです。
想定問題(ランダム)を作ってみましたので参考になりましたら幸いです。

とにかく、基本問題と言える問題をしっかり正解できるように準備しましょう。

2021年にGIに認定されたのは?長野、山形、大阪
北海道がGIを取得した年は?2018年
東京以外のブドウを東京で醸造したラベルは?東京醸造ワイン
ワインラベルのことを何という?エチケット
「熟成」をフランス語でなんという?エルバージュ
シェリーの樽(600-650ℓ)の名前は?ビュット
軽くてフルーティーな赤ワインの醸造法は?マセラシオン・カルボニック
日本人が初めて飲んだワインは?中国産
ワインの保存温度は?12-14度
勝沼の大善寺の薬師如来が左手に持っていたものは?ブドウ
X仕立てや一文字仕立ては?棚仕立て
山梨県が坂口東大教授と始めた葡萄酒鑑評会はいつから?1962年
クレマンは何に分類される?スパークリングワイン
年間雨量が4,000mm以上の産地は?都農ワイン
ソーヴィニヨン・ブランのグラスは?ボルドー型
120年以上の歴史があるトップキュベ「ヘリテイジ」の産地は?岩の原葡萄園
カベルネ・ソーヴィニヨンの交配は?カベルネ・フラン×ソーヴィニヨン・ブラン
勝沼塩山地区のワイナリーは?機山洋酒、甲斐ワイナリー、98WINEsなど
ワイン消費量1位の国は?アメリカ
赤玉ポートワインの発売年は?1907年
マスカット・ベーリーAの交配は?ベーリー×マスカットハンブルグ
ウォッカの酒類は?蒸留酒
ワインの保管温度は?12~14度
MLFの温度は?18~22度
日本ワインの父と呼ばれる人物は?麻井宇助
コルク化する病気は?コーキーバーグ
また追加します

日本ワインについて学ぼう

日本ワイン関連イベント・セミナー・ツアー(旅)

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\おすすめ/日本ワイン関連書籍

スター生産者の若い頃のお話、面白いです。
「ウスケボーイズ」映画化もされました。

日本ワインの啓蒙活動をしている有名人と言えばお笑いコンビ、髭男爵「ひぐち君」。
「日本ソムリエ協会」から名誉ソムリエ「ソムリエ・ドヌール」に 任命されています。
髭男爵 ひぐち君が名誉ソムリエ「ソムリエ・ドヌール」に就任 – ワイン王国 (winekingdom.co.jp)

この本は専門用語が丁寧に説明してありワイン初心者の方にも読みやすくおすすめ。
また日本ワイン生産者ともつながりがあるひぐち君ならではの対談も面白い。

こちらは唯一無二の本!アロマカードが付録でついていて、27種類の香りを体験できます。
テイスティングの基本がわかるとともに、効率的に香りが探せるようになります。

私は特に「日本ワインの作り手に聞いたこの香りはオフ?オフじゃない?」というページを興味深く読みました。

フランスで自然派ワインをつくり、世界的評価を得た栽培醸造家・大岡弘武さんの初書籍。
フランスでのワインづくりを経て、移住先・岡山でワイナリーを立ち上げるまでを振り返りながら、
日本での葡萄栽培の課題と現実、そして自然派ワインの理念と魅力、自然派ワインができるまでの工程が分かりやすく、解説されています。

Amazonレビューを読んでいただければわかりますが、ワインラバーから非常に高評価を得ている本です。

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