不安払拭!ソムリエ論述対策!はこれをやる【模範解答あり】

ソムリエ試験
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ピノコ先生
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下記のオンラインで受講できる論述試験対策がおすすめ
この講座を受けて、きちんと準備をすれば落ちることはないと思う
後日の動画配信もあるので、本番まで何度も動画を見ることができる

この論述試験対策は、合格するために絶対受講してほしい!
どんな問題が出題されても対応できるテンプレートがもらえます。

2023年論述試験対策【どんな問題にも対応できるようになるメソッド】
ピノコ先生
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ついでに実技のおすすめ講座もご紹介しておきます。
ソムリエ協会主催のコンクール常連の講師による講座なので、加点ポイントが分かり、メリハリのある実技ができるようになります。
あとは練習あるのみ!

2023年実技試験対策【加点ポイントを押さえてメリハリのある実技をマスター】

最新:2023年はテイスティング→論述の流れ

テイスティングがうまくいかなかったとしても、論述の前に気持ちを切り替える必要があります。
試験開始の合図があったら、出題されている問題をざっと確認して、書きやすいものからどんどん書いていきましょう。

最初に、大まかに時間配分を決めましょう。
漢字が分からなければ、ひらがなで大丈夫です!!

ソムリエ協会公式HPより

論述試験とは

ソムリエ協会のホームページより

ソムリエ呼称のみにある試験です。
論述試験は2次試験の際に行いますが、3次試験の審査対象になります。

例年の出題傾向は20分間で3つのテーマについて論述すること。
文字数は合計700文字程度(200字テーマ、200字テーマ、300字テーマ)、横書き。
※文字数の指定は年により異なる、また問題により指定がないこともある

解答用紙はマス目あり、横書きで下記のようなイメージです。
200文字(20×10行)

解答用紙のイメージ

合計700字って文章を書き慣れていない方からすると不安になるボリュームですよね。
制限時間は20分間と短い!
そんな方はぜひ下記をご覧ください。

2019年の模範解答です。

2020年の模範解答です。

2021年の模範解答です。

2022年のソムリエ協会発表の解答例はこちらです。
なんと!この年は合格者の解答の中から「論述問題 解答例」を抜粋したとのこと。
本解答例の一部または全部を転載、複製、配布、掲示、拡散などはご遠慮くださいとのことでしたのでリンクを貼っておきます。
2022kaitorei3.pdf (sommelier.jp)

ピノコ先生
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合格者の解答、素晴らしいですね…!
特にワインと料理のマリアージュの解答はテンプレートとして覚えておくと良いですね。

いかがですか?
合計700字程度(年により異なり、文字数制限がないこともある)って目で見ると、「何か書けそう」と思ったのではないでしょうか。

加点方式なので、とにかく何かを書くことです。
ということで、まずは出題傾向を理解しましょう。

出題傾向を知る

ピノコ先生
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これまでのところ、論述の解答用紙は横書きでマスがある。
質問をよく読んで、明確に答えよう。
「1つ例を挙げよ」などと数の指定がある時は、それを守らないと採点してもらえないかもしれない。

まずは過去問を見ましょう。
この論述試験は2016年に始まりましたので過去問はそれ以降のもののみです。

文字数の指定がないものは、指定なしでも、400文字程度のマス目がある年が多い。

2016年①赤ワインを冷やして飲みたいと仰るお客さまにワインと料理を提案してください。
②テイスティング試験で出た2番(実際はオーストラリアのシラーズ)の赤ワインをこのワインを初めて飲まれる方に説明してください。
③ひやおろしとは何か説明してください。
2017年①テイスティング試験で出た1番(実際は日本の甲州)のワインに合う料理を提案してください。
②オレンジワインとは何か説明してください。
③2018年10月30日施行予定のワインラベル表示ルールについて説明してください。
2018年①テイスティング試験で出た2番(実際はフランスのリースリング)のワインに合う料理とその理由を説明してください。
②ジョージアワインについて説明してください。
③チリワインの現状と今後について書いてください。
2019年①テイスティング試験で出た1番(実際はフランスのアリゴテ)のワインをこのワインを初めて飲まれる方に説明してください。
②ケソ・マンチェゴについて説明してください。
③日本ワインの地理的表示について説明してください。
2020年➀ワインをあまり飲んだことが無いお客様に対して、自宅で飲むワイン(家飲みワイ
ン)を 200 字以内で提案をしてください。
②「マスカット・ベーリーA」と相性が良いと思われる料理を 1 つ挙げ、理由と共に
200 字以内で説明してください。

③「オーストリアン・ゼクト g.U.」ついて説明してください。
2021年①カリフォルニアのシャルドネを飲むお客様に対して、お勧めする料理を1つ提案し、理由を含めて200文字以内で説明してください。
②小売価格1万円相当のワインを注文(または購入)したお客様から「味がおかしい」というクレームがありました。あなたの対応を詳細に300字以内で説明してください。

③ワインの生産から消費までの過程において、「サステイナブルな取り組み」の事例を1つ挙げ、200字以内で説明してください。
2022年①3番の赤ワイン(オーストラリアのシラーズ)に合う料理を1つ挙げ、その理由を200字以内で説明してください。
②ロゼワインのそれぞれの醸造法と楽しみ方を300字以内で説明してください。
③ワインを「熟成させる保管」に必要な条件を説明してください。
2023年①1番のワイン(ボルドーのソーヴィニヨン・ブラン)を店頭で売るときのPOP文を作成してください。

注目すべきは赤色マーカーの問題です!

ワインと料理についてのペアリング問題、ソムリエをしていたらお客様に質問されそうなことを問う問題は毎年出題されており、対策が可能です。

その他の問題は、何が出るか分からない…
比較的、トレンドのワインに関する問題が多い傾向はあります。
ソムリエ教本で受験する年に追記されたところや、普段の生活の中でトレンドをキャッチできるようにアンテナを張るのが大事。

ですが...想定が難しい問題に闇雲に時間をかけるのはやめましょう!

そんな時間があったらテイスティングのトレーニングをしましょう。
また合わせて、ペアリング問題の対策をしておきましょう。
ペアリング問題は充分、対策が可能です。

ピノコ先生
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2016~2019年は「〇番のワインに~」とテイスティング試験で出題されたワインについて出題されているが、2020年、2021年はコロナの影響で試験の順番が「論述→テイスティング」の順番だった。
そのため、具体的にMBAやアメリカのシャルドネなどと品種名が挙げられている。
2022年は「テイスティング→論述」の順の試験に戻ったため、2016~2019年の形式に戻りました。

ペアリング問題の対策

ピノコ先生
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2023年のソムリエ教本から「料理とワインの相性(ペアリング)」という項目ができました。

とても参考になるので、熟読しておきましょう。
ソムリエ協会が提唱するペアリングの考え方を理解し、そのメソッドを答案上で再現できるようにしましょう。

パターンを覚える

どんなワインに合う料理を提案しろと聞かれるか分かりませんが、試験対策としてはあらゆるワインをざっくりと4パターンに分けて考えるのがポイントです。

それがこちらの4パターンです。

軽め
冷涼産地、ALC.低い、木樽なし、MLFなし(シャブリはMLFしていても酸は比較的シャープになる)、酸が爽やか、スッキリ系、香りは柑橘より
例:シャブリの白、アルザスのリースリング、ロワールのミュスカデ、日本の甲州、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランなど
合わせる料理と理由:ポイントは酸味がある料理、マリネ、カルパッチョなど
供出温度とグラス:供出温度は8-10℃。グラスは小ぶりのチューリップ型。「爽やかさ際立たせるため」この温度とグラスと言うのを付け加えてもOK。

重め
温暖産地、ALC.高い、木樽あり(orなし)、MLFあり、酸が穏やか、こってり系、香りはトロピカルフルーツより
例:新世界の樽香ありのシャルドネ、ヴィオニエなど
合わせる料理と理由:ポイントはクリームソースなどワインの質感に合わせたトロッとした料理、樽香があるワインならローストなど香ばしさのある料理もGOOD、チキンのクリームソースグラタンなど
供出温度とグラス:供出温度は11-14℃。グラスは大ぶりのバルーン型。「リッチな味わいを際立たせるため」この温度とグラスと言うのを付け加えてもOK。

軽め赤
冷涼産地、ALC.低い、酸が爽やか、比較的酸を感じる、スッキリ系、ライト・ボディ、外観はラズベリーレッド(ルビー)、香りは赤系果実より
例:ブルゴーニュのピノ・ノワール、日本のマスカット・ベーリーAなど
合わせる料理と理由:ポイントは渋みが控えめな赤ワインには油脂の少ない肉料理を。赤みの魚、マグロやカツオもOK。和風ローストビーフやかつおのたたきなど。
供出温度とグラス:供出温度は14-16℃。グラスは中庸のバルーン型。「繊細さを引き立てるため」この温度とグラスと言うのを付け加えてもOK。

重め赤
温暖産地、ALC.高い、果実味強い、渋みが強い、スケールが大きい、フルボディ、外観はダークチェリーレッド(ガーネット)、香りは黒系果実より
例:新世界のカベルネ・ソーヴィニヨン、スペインのテンプラニーリョなど
合わせる料理と理由:ポイントは渋みのある料理には油脂の多い料理。サーロインステーキなど。またスパイシーなワインなら黒胡椒などスパイスを足すのもあり。熟成感があるならキノコのソテーを足してもよい。土っぽさがあるならごぼうのピューレを。青い香りがあるならしし唐などを添えた料理もあり。
供出温度とグラス:供出温度は17-20℃。グラスは大ぶりのチューリップ型。「複雑な風味を楽しんでいただくため」この温度とグラスと言うのを付け加えてもOK。

何となくイメージできるのではないでしょうか?

このパターンを覚えておき、それぞれのパターンに合う料理(食材+ソースや付け合わせ)を考えておけば、当日どんなワインが来ても答えをスラスラ書くことができます。
ネットで「白ワイン マリアージュ」「ワイン 合わせる料理」などとキーワード検索をすればいくらでも出てきますので、やってみましょう。
念のため2つずつ「合わせる料理と合う理由」を考えておくと安心でしょう。

まずは普段からワインを飲む機会があれば、「このワインは軽め赤だな」などとパターンに分けることに慣れましょう。

供出温度に関してはテイスティング試験の用語にある温度をイメージすると当てはめやすいです。
数字で表さなくても、「冷やして」とか分かりやすければOKです。
軽め白 8~10℃(低め)
重め白 11~14℃(高め)
軽め赤 14~16℃(低め)
重め赤 17~20℃(高め)

ワイングラスの形についてですが、チューリップ型とバルーン型を覚えておきましょう。

チューリップ型(いわゆるボルドー型)

バルーン型(いわゆるブルゴーニュ型)

ワイングラスのサイズについては、ざっくり押さえておきましょう。

白ワイン小ぶりのチューリップグラス
(イメージ)甲州、ミュスカデ、リースリング
樽なしシャルドネなど
大ぶりのバルーングラス
(イメージ)アメリカのシャルドネ、ヴィオニエなど
赤ワイン中庸のバルーングラス
(イメージ)MBA、ガメイ、ピノ・ノワールなど
大ぶりのチューリップグラス
(イメージ)シラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨンなど
文章の型に当てはめる

まずはソムリエ協会が優秀な解答として紹介しているものをご覧ください。

「こちらの赤ワイン(論述試験の時は銘柄が分からないが実際はオーストラリアのシラーズだった、つまり濃厚なフルボディの赤ワインだということ)は 、 黒いベリーを感じさせる果実味のジューシーな赤ワインです。 赤身の牛フィレ肉のローストに、じゃがいものピューレを添えたお料理、またソースは赤ワインにバルサミコ酢を加えたものが相性が良いと考えます。牛肉の脂をエレガントな酸味が引き締めつつ 、豊かな果実味がまろやかな芋のピューレを華やかな印象にしてくれます。余韻の酸味がソースとも調和します。17度程で中庸~大きめのグラスを提案します」

上記から文章の型(テンプレート)を作りました。

➀ワインの香りと味わいの特徴を述べる
②合わせる料理(食材+ソースや付け合わせ、調理法など)
③合う理由
④(余裕があれば)供出温度とグラスの提案

銘柄が分からない状態で、〇番のワイン※に合う料理とその理由を答えなさい。というような出題の可能性があります。
※論述の前のテイスティング試験に出たワインの①~③番のどれかを指して問われる場可能性あり

「軽め白」など、どのパターンに当てはまるワインなのかを判断し、あらかじめ考えておいた料理とその理由を書けばOKです。

ピノコ先生
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目の前の銘柄が分からないのに、「きっと甲州のワインっぽいから、日本の料理に合うって書こう…」
これ絶対だめです。
銘柄が分からない場合は特定する必要はありません。
また、根拠が説明できない場合は郷土料理を挙げるのは止めましょう。
「同じ地方のワインと料理だから合います」これでは点数はもらえません。

ポイントは凝った料理でなくてOK。
「なぜこの料理とワインを合わせるのか」ワイン初心者の人にも納得して、確かに合いそうだと思ってもらえる組み合わせを4パターン考えておきましょう。

最近読んだ本で、参考になりそうなものを見つけました。
料理とワインを合わせるポイントの説明や言い回しがシンプルで、活用できそうです。

全国どこからでも参加できるオンラインの論述講座がおすすめです。
当日、参加できなくても録画動画を視聴できますし、何度でも見返すことができます。
もちろんペアリングのメソッドも学べます。
どんな問題が出題されても対応できるテンプレートがもらえます。

2023年論述試験対策【どんな問題にも対応できるようになるメソッド】
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チャットGPTにペアリングの質問をするとなかなかいい回答が得られるので、一度聞いてみるのもおすすめ。

三次試験のみ受験の場合

すでに二次試験まで合格していて、今年は三次試験のみ受けるという方。
二次試験の日に行われる論述、三次試験の日に実技を受験しなければなりません。

テイスティングで供出されたワインについての問題が出題される場合は、三次試験から受験の方にも該当ワインが提供され、論述試験をするということになります。

2023年の予想:ペアリング問題以外

2022年はロゼワインの醸造法についてや、ワインの保管に関してなど教本に書いてある基本的な内容が出題されました。
一次試験の勉強は暗記中心ですが、得た知識を自分の言葉で説明できるほどに理解しているかを確かめる出題に感じます。

今一度、栽培・醸造・サービス関連のところは見直しておきたいですね…

また、近年トレンドの「クールクライメット」「古木のブドウ樹」「エシカル消費」「SDGs」「缶ワイン」というキーワードはさらっと確認しておきましょう。

クールクライメット(冷涼な気候)ワインのトレンドは、料理と合わせやすく飲み疲れしない(アルコールのボリュームが軽め)
クールクライメットのワイン。
涼しさはどこにあるのか?標高の高さ、寒流の影響、朝霧、緯度の高さなど。
古木のブドウ樹南アフリカでは高樹齢の畑を保護する活動を行う「オールド・ヴァイン・プロジェクト(OVP)」が世界で初となる植樹念を記したシールの運用を開始、
オーストラリアでは2009年「Barossa Old Vine Charter(古木憲章)」が制定されています。
ワインが古木のブドウ樹から造られているということは、プロモーションにも使える
エシカル消費消費者庁のHPに「エシカル(※)消費とは、地域の活性化や雇用などを含む、
人・社会・地域・環境に配慮した消費行動のことです。
私たち一人一人が、社会的な課題に気付き、日々のお買物を通して、
その課題の解決のために、自分は何ができるのかを考えてみること、
これが、エシカル消費の第一歩です。(※)エシカル=倫理的・道徳的」と書かれています。
ソムリエ教本では南アフリカのp.109に出てきますので、「ワインにおけるエシカル消費」について考えてみましょう
SDGs「SDGs ワイン」というキーワードでネット検索して上位2~3つの記事は目を通しておきましょう
自分の言葉でSDGsとワインの関係を説明できるようにしておく
缶ワインコンビニやスーパーでも以前より見かけるようになりました。
以前のような安いワインというよりも缶のデザインもお洒落で、最先端なイメージ。
一番の魅力はプシュッと開けて気軽に飲めること。ワインラバーだけでなく新たな層を取り込めるかも?!

最後に

書くことに慣れていることがとても重要です。
まずは、過去問については全て、自分なりに調べながらでもいいので頑張って書いてみましょう。

文章を書き慣れてくると自分なりの言い回しのパターンができてくるので、文章を書くスピードがアップします。

また読み手のことを考えて、丁寧な文字でシンプルに分かりやすく書くことを意識しましょう。

採点するのは人間ですから思いやりって大事です。

三次試験の実技の時に我先にと動かず、周りの受験生に配慮した行動をすることが大切なように...。
ここかなり重要な採点ポイントです。
ソムリエってサービス業ですからね。

~おまけ~

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