【テイスティング】ワイン以外のお酒の対策はこれをやる！

ソムリエ・ワインエキスパート試験ではワイン以外のお酒も出題される。

ソムリエは2問、ワインエキスパートは1問で、配点は1つにつき3％程度。
だから、間違えた時点で即不合格！というほどのインパクトではない。
1つのお酒につき、4～6つの選択肢がある、その中から正解を1つ選ぶというもの。

この対策にどのくらいの時間とお金をかけるかは、人それぞれだけどこれだけはやって欲しいのが「知識を頭に入れておく」こと。

知識を頭に入れるとは

《スーズ》
あなたはこのお酒がどういうものか説明できますか？
試験当日までに「黄色で、アルコール度数は低め（15％程度）」と即答できなければいけません。

また、スーズに似ているお酒は？と聞かれたら
「シャルトリューズ・ジョーヌとガリアーノは黄色なので似ています。でもこの2つはアルコール度数が高い（40％程度）ですが、スーズはアルコール度数が低いのでそこで見分けられます。シャルトリューズ・ジョーヌとガリアーノの判別はガリアーノはヴァニラの香りがあります。」これも即答できなければいけません。

このように、実際にお酒を前に手あたり次第テイスティングをするよりも、まずは出題されそうなお酒の色、大体のアルコール度数、香りの特徴、味わい（辛口、甘口、やや甘口）を覚えましょう。
さらに、そのお酒と似ているもの、判別する時のポイントを知っているかが重要です。

出題されるお酒の分類

	蒸留酒	リキュール	酒精強化ワイン フレーヴァード・ワイン
色	無色透明 琥珀色	無色透明 琥珀色 カラフル（黄・緑など）	白ワイン色 赤ワイン色 琥珀色
アルコール度数	40％前後 焼酎は25－35％	40％前後 一部20％前後	15－22％
甘辛	辛口	甘口	辛口～甘口

甘辛はとても重要。

特に酒精強化ワインでは甘口から辛口までありますので、必ず押さえておきましょう。
判別する時に役立つ知識です。

また、蒸留酒は辛口ですがアルコール度数が高いと舌先にお酒が触れた時に甘く感じることがあります。
アルコールによる甘さか残糖によるものか間違えないようにしましょう。

簡単にまとめます。

	色	甘辛	特徴
シェリー・フィノ	白ワイン色	辛口	生アーモンドやパン生地の香り
シェリー オロロソやアモンティリャード	琥珀色	辛口	酸化熟成香、ブドウ由来の酸味がある
マデイラ	琥珀色	やや甘口	酸化熟成香
紹興酒	琥珀色	辛口	酸化熟成香、酸味は控えめ、穀類の香り
スイート・ヴェルモット	琥珀色 白ワイン色	甘口	ワインにハーブ等で香り付けしている
ドライ・ヴェルモット	白ワイン色	辛口	ワインにハーブ等で香り付けしている、白ワインにしては違和感がある香りが手掛かり
ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ	白ワイン色	甘口	マスカットの香り
ピノー・デ・シャラント	白ワイン色	甘口	マスカット香なし
ホワイト・ポート	白ワイン色	甘口	琥珀色に近いことも、マスカット香なし
ルビー・ポート	赤ワイン色	甘口
トウニー・ポート	赤ワイン色	甘口	オレンジがかり熟成感がある

ワイン以外のお酒一覧

無色透明・Alc高め（40％前後）

無色透明・Alc低め（25～30％前後）

琥珀色・Alc高め（40％前後）

• Calvados：焼きリンゴの香り、辛口
• Cognac：アルマニャックに似るがより洗練された香り、コーヒーやカラメルの香り、辛口
• Armagnac：コニャックに似るがより野性的、アプリコットの香り、辛口
• Marc：グラッパの香り＋樽熟成のニュアンス、比較的ニュートラル、辛口
• Bourbon：ココナッツやヴァニラなど派手な香り、辛口
• Scotch：正露丸の香り、辛口
• Rum：ラムレーズンの様、ザラメの香り、辛口
• Grand Marnier：オレンジの香り、リキュールなので甘口
• Drambuie：スコッチと蜂蜜の香り、リキュールなので甘口
• Benedictine DOM：コーラキャンディーや練りけしの香り、リキュールなので甘口
• Ricard：アニス香、リキュールなので甘口

琥珀辛口系はCalvados、Cognac or Armagnac、Wisky、Marc、Rumを比較テイスティングしておこう

Calvadosは琥珀系の中でも「リンゴの香り」はヒントになり分かりやすいので必ず判別できるようにしておくこと、過去何度も出題されている

CognacとArmagnacは非常に似ていて、プロでも見分けるのは困難
琥珀系の中でもCalvados、Wisky、Ram、MarcでもなくCognacかArmagnacのどちらかだなと思えればよい

5大Wiskyの中でも特徴があるBourbonとScotchは判別できるようにしておこう

Ramは無色透明タイプもある

DrambuieとBenedictine DOMは非常に似ているので、比較しておこう

琥珀色・Alc低め（～30％）

• Amaretto：Alc28％、杏仁豆腐の香り、リキュールなので甘い
• Frangelico：Alc20％前後、ピーナッツバターの香り、リキュールなので甘い
• 梅酒：Alc8～15％、梅の香り、リキュールなので甘い

この3つは他に似ているものがなく、判別は簡単なだけに出題されたら絶対に間違えてはいけない

Amarettoは過去何度も出題されているので、要チェック
強いて言うならAmarettoと梅酒は少し似ているかも

濃いオレンジ～茶色・Alc高め（30％～）

• Jagermeister：Alc35％、エッジが黄緑色、薬草の香り、お屠蘇っぽくもある、リキュールなので甘い
• Amaro：Alc30％前後、エッジが黄緑色、薬草の香り、リキュールなので甘い、苦みもある

濃いオレンジ～茶色・Alc低め（～30％）

• Cynar：Alc16％、エッジが黄緑色、薬草の香り、リキュールなので甘い、苦みもある

Jagermeister、Amaro、Cynarは非常に似ているので、比較しておこう
CynarがAlc低めなので、迷った時に判別のヒントになる

特にJagermeisterは注目されているリキュールなので要チェック！

カラフル・Alc高め（40％～）

• Absinthe：Alc68％、緑、アニス香、水を入れると濁る、リキュールなので甘い
• Chartreuse Vert：Alc55％、緑、リキュールなので甘い
  Chartreuse Jaune：Alc40％、黄色、リキュールなので甘い
• Galliano：Alc42％、黄色、バニラの香り、リキュールなので甘い
• Pernod：Alc40％、黄色、アニス香、水を入れると濁る、リキュールなので甘い

カラフル・Alc低め（～20％）

• Suze：Alc15％、黄色、栄養ドリンクの香り、リキュールだが甘さやや控えめ

酒精強化ワイン・フレーヴァード・ワイン等・Alc15～22％

	色	甘辛	特徴
シェリー	白ワイン色	辛口	生アーモンドやパン生地の香り
シェリー オロロソやアモンティリャード	琥珀色	辛口	酸化熟成香、ブドウ由来の酸味がある
マデイラ	琥珀色	やや甘口	酸化熟成香
紹興酒	琥珀色	辛口	酸化熟成香、酸味は控えめ、穀類の香り
スイート・ヴェルモット	琥珀色 白ワイン色	甘口	ワインにハーブ等で香り付けしている
ドライ・ヴェルモット	白ワイン色	辛口	ワインにハーブ等で香り付けしている、白ワインにしては違和感がある香りが手掛かり
ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ	白ワイン色	甘口	マスカットの香り
ピノー・デ・シャラント	白ワイン色	甘口	マスカット香なし
ホワイト・ポート	白ワイン色	甘口	琥珀色に近いことも、マスカット香なし
ルビー・ポート	赤ワイン色	甘口
トウニー・ポート	赤ワイン色	甘口	オレンジがかり熟成感がある

おすすめの対策セット※一番伝えたいこと

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毎年二次試験前に発売されますので本番の1ヵ月前までに購入されることをおすすめします。
試験直前になりますと売り切れます！

ワイン以外のお酒の対策は、ワインスクールの通学講座は全くおすすめしません。
全てのお酒を網羅するために、数回の講座を受講しなければいけませんし、その場限りなので復習が充分にできません。
この対策セットなら、小瓶にお酒が充分な量が入っているので、似ているお酒を納得がいくまで比較試飲をして見分けるポイントもマスターできます。

動画と資料付きなので、スクールで授業を受けないと不安な方も安心です。

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